第7章前半
7.1<線形演算と分散>
次の分散の式を証明せよ
(1)
(2)
を用いて証明します。
(2)はであることに注意してください。
7.2<ポートフォリオ>
(1)を求めよ
(2)の最小値を求めよ
(3)省略
通常通り期待値と分散を求めます。そして(2)ではその求めた分散をxについての関数として考えることで微分して最小値を求めます。
ここで注意すべきなのは分散の関数が下に凸であることと、最小値をとるxの値が相関係数と分散によって変わってしまうことです。本当に下に凸であるか確かめてみてください。
7.3<独立と無相関>
2つのつぼA,Bの中に3個のボールを投げ入れる。つぼAの中に入ったボールの数をX,ボールの入っているツボの数をYとするとき、X,Yの同時確率分布を求めてXはYとは無相関であるが、独立でないことを示せ。
XとYが無相関⇔Cov(X,Y)=0であることと、XとYが独立でない⇔P(X,y)≠P(X)P(Y)であることを目標にして解いていきます。
7.4<秤量問題>
2つの物体A,Bの重さma,mbを測りたい。A,Bそれぞれを片側に乗せて測る方法(Ⅰ)と一方にA,B両方を載せて重さの和を測り、天秤の両方に乗せて差を測りそこから算出する方法(Ⅱ)がある。どちらがより優れた測定方法か答えよ。ただし、天秤の測定誤差の分散はつねにである。
7.5<相関係数の線形不変性>
U=aX+b,V=cY+d(ac>0)のとき、
を証明せよ
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